I love “B class” love comedy very much!
これ、英語で意味通じるんだろうか?
僕は映画が大好きだ! 音楽も同じぐらい好きだ!
どれぐらい好きかと言うと、仕事にしてしまうぐらい好きだ。
そういうと、アーティストとかプロデューサーとか思いつくかと思うけど、僕はエンタメ業界の末端中の末端である「消費者に良い作品を提案する職業」、いわゆる小売業で働いている。
僕がこの業界に片足を突っ込んだのは、高校二年生の時。
実家近くにある映画や音楽を扱うお店で、小遣い欲しさにバイトを始めたのがキッカケで、なんと同じ業界で社員になり、30年以上たっても未だに働いている。
その頃の僕は、中学二年生に洋楽にどっぷりハマり、クラスのほとんどはアイドルの話題で持ち切りの中、ニ三人だけの「洋楽大好きグループ」作るほど自意識を拗らせまくり、給食の時間に競い合うように「マイベスト洋楽カセットテープ」を放送室に提出し、誰のベスト曲が今日は放送されるかに心血を注いでいた。
同じ時代の人なら分かると思うけど、あの「レタリングシート」なるものをわざわざ買ってきて、レコードレンタル屋で借りてきたレコードを、友人で唯一レコード→カセットテープに録音する機械を持ってるヤツの家に届けに行き、お菓子や生カセットテープをプレゼントする代わりに、録音してもらっていた。 そして、ちまちまとレタリングシートでカセットに曲名を間違えないように映すのであった。。。
映画三昧になった入社直後の廃れた生活
そんな僕は最初、バイトの面接でもとうとうと洋楽に向けての愛を語りまくり、いきなり洋楽担当という当時のお店にはなかった役職に就くのである。
しかし何という運命のいたずらなのか、入社した半年後に、詳しくは言えないが1年間洋楽が入荷できない事態に業界全体が陥り、途端に僕のポジションはやることがなくなってしまった。
その時、洋画担当の先輩を手伝うことになり、バイトの時間はほぼその人のおすすめ映画を、永遠と聞かされるはめになる。 ただ、この先輩、非常に話が上手いのと、微妙にネタバレを回避しながらレコメンドしてくるので、もう仕事終わったら「あのビデオとこのビデオを観よう!」と、気づいたら入社して1年間で200本以上の映画を観てしまい、寝不足だわ、お金なくなるわで成績も小遣いも、なんとかギリギリで乗り切っていた。
その中でも、特に僕がハマったジャンルが、当時「B級ラブコメディ」という特殊な呼ばれ方をしていたカテゴリーで、いわゆる一流の俳優はでてないけど、脚本や俳優の演技力の素晴らしさなどから、手当たりしだいに映画を見まくっていると10~15本に一本ぐらいは宝石のような映画に出会ったものだった。
その中でも僕のお気に入りは、「ブレックファースト・クラブ」とか「マネキン」とか、通な映画ファンなら、「ああ、そういうやつね」と口の端っこを上げて、にやりとした顔をしてうなずくようなジャンルだ。
まあ、深いメッセージとか、見事な伏線回収とか、カメラアングルとかは、今でも「何かあったかな?」と思わなくもないが、名作と呼ばれる映画に共通している僕なりの基準には、しっかり当てはまっているのである。
「開始5分で面白い」ことと「無駄なシーンがひとつもない」こと
誤解して欲しくないんだけど、映画の感想なんて基本的には人ぞれぞれなのは分かっている。
僕もそれでいいと思うし、現に理解されないことも多い。
あくまで僕なりの「名作」の判断基準は、再生ボタンを押して5分以内にハマった映画は最後まで面白いし、だいたい何度も観返すことになるけど、3回観ても、10回観ても、一つとして「カットすればよかったのに・・・」と思うシーンがない。
特にその中でも、僕が未だに観ることがある至高のB級ラブコメディを少し挙げて行こう。
- バタフライ・エフェクト ※アシュトン・カッチャー主演
- 恋はデジャヴ ※ビル・マーレー主演
- 摩天楼はバラ色に ※我らがマイケル・J・フォックス主演
- ノッティングヒルの恋人 ※タレ目のイケメン、ヒュー・グラント
- マネキン ※アンドリュー・マッカーシーかな?
- 恋しくて ※エリック・ストルツ
- ヒーロー 靴をなくした天使 ※ダスティン・ホフマン
これはキリがないな・・・。
上記タイトル以外にも、今、思い出せないお宝はいっぱいあったと思うし、自分の店に行けば、この20倍は思い出すこと間違いない!
ちなみに、上記の作品に「2」や「3」があったとしても、おすすめは当然「1」だけだw
あまり悪く言いたくはないが、もうバタフライ・エフェクトなんか、2以降はタイトルが同じだけで別ものです( ノД`)
実際には、サスペンスだったり、ドラマのジャンルに入っている作品もある。 ただ、B級ラブコメディという言葉だけが流行ったから名のっているだけで、実際はS・A級ほど知名度は高くないが、観てみたら人に全力でおすすめしたくなった映画のことを、総じてこう呼んでいる。
ちなみにS・A級作品とは何かといわれると、「プリティ・ウーマン」とか「プラダを着た悪魔」とか、「ショーシャンク」とかが当てはまる。
要するに、もう僕がおすすめしなくても、大々的に取り上げられてるでしょ?
、、、という映画はあまり「好きだ」とはプライドが邪魔して言えないだけなのである。
最近のエンタメ業界に思うこと
僕は趣味でも仕事でもエンタメにどっぷりつかっている。
だからこそ、ここ最近のエンターテイメントの在り方には、少し恐怖を覚えている。
それは映画も音楽も、共通している問題点で、、、
- 以前と比べて圧倒的に作品数が減ってきていること。
もうひとつは、、、
- B級的なものを発掘している消費者がいなくなったこと。
作品数が減ってきたこともさることながら、最近は映画・音楽ともに「分かりやすいもの」が受けて、考えさせられるテーマのものが少なくなったと感じる。
それの延長線上でつながっている問題として、「分かりにくいもの」を扱う映画や音楽が本当に少なくなった。 また、昔で言うミニシアターや、町のライブ会場で発掘しに行くのが趣味だと公言する人にパタッと合わなくなった。
何ならライブに行ったとか、映画に行ったという話すら最近は聞かない。
業界の末端に住んでいる僕でも、これは非常にまずいことだと分かる。
だって、昔はS・A級のアーティストや、映画がアホミタイに稼いでくれるお金を使って若手を発掘したり、育てたり、メジャーになるまで面倒を見てくれた誰かがいたはずだ。
でも、そういう【今はB級だけどいつかは…】というダイヤの原石のような若い人たちを誰も見つけることができない状況なんじゃないだろうか?
うがった見方をすれば、Adoとかヨアソビとかヒゲダンとかミセスとかキングヌーとかって、そういう発掘のされ方でメジャーになった人たちなんだろうか?
と、たまにとても不安になる時がある。
エンタメの未来図
もう10年ぐらい前のニュースで、「アメリカからCDを売っているお店が無くなった」というニュースを見た記憶がある。
日本でも、どんどん少なくなっている。 今や、CDなんかどこで買えばいいのかパッと浮かばない地域もあるんじゃないかな。
あれから更に10年たったアメリカは、結局10年前にCD→配信の時代に変わると皆が口をそろえて言っていた未来とは違い、空いた時間を動画やSNSを観て過ごすことが週間となってしまった人が増えすぎて、配信業界も大不況にあえいでいるそうある。
結局、そうなると確実にお金が稼げるものしか創れないため、どんどん新しいものを発掘したり、サポートしたりできなくなり、文化として廃れていく気がする。
全然最初のテーマじゃなくなったけど。 昔の映画や音楽が、いかに「発掘されたもの」が多かったかということは、今でも作品が証明してくれる気がする。
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