ヒトに仕事を任せられない…

教育

ここ最近、私が勤めている業界に限って言えば、色んな要因が

重なってあまり景気が良いとは言えない状況が続いてます。

そんなとき、どうしても売上が落ちる=経費を絞る という発想に

なりがちで、それは当然の流れです。

絞れる経費と絞りにくい経費

ただ、経費の中で、絞れるものと絞りにくいものがあり、それが

「固定費」と「変動費」で、簡単に言うと、固定費は売上に左右されず、

一定額がコストとして掛かるもの、変動費は売上に連動して金額が

変わる可能性があるものです。

たとえば、固定費は家賃や光熱費、または社員の人件費などがあり、

変動費には売上原価や、消耗品費、運送費、広告費の他に同じ人件費

でも、アルバイトさんの人件費はこちらで考える場合もあります。

一般的にコントロールがしやすいのは変動費で、しづらいのが固定費

です。

固定費で考えると、売上が低迷してるからと言って家賃を下げれるか…

はすぐには難しいですし、そもそも売上と連動して上下しません。

社員の人件費も、「今月は儲かっていないから、君の給料10%削るね!」

はどんな良いひとでも労基に駆け込んでしまうでしょう(^^;)

もし、会社や上司から「人件費を削れ!」と言われて削る場合、それは、

短期的な指示であれば社員ではなく、アルバイトの時間数を指しています。

いわゆる、「シフトの本数を削れ!」というやつですね。

確かに、アルバイトさんの役割の多くは小売業であれば、「レジ」「品出し」

のような売上・客数に、直結したものだと思います。

ということは、客数が減り、売上が落ちれば、アルバイトさんの作業時間は

減らせる訳です。

だから、経費削減を考える時、真っ先に店長の頭に浮かぶことは、シフトを

カットすることとなるのです。

メリットと弊害

、、、と言ったものの、正直、店長に取ってシフトを減らすメリットは

利益が増える事以外にはありません。

どうしても、自分がフォローに入る時間も増えますし、売り場や接客の

完成度も落ちやすいので、上手に今までとは違う運営方法にシフトして

いかない限り、お店のクオリティや、従業員の満足度は下がり始めます。

その弊害を解決することも、同時進行で行わないといけないため、

以前、意外と楽しい経費削減 の記事で記載した「現状維持」「規模を変える」

「止める」の3つの観点で、業務量をしっかり連動させて減らずことを

取り組む必要があります。

そして、それをしっかり上で、もう一つ意識して変化させることが、

一人ひとりに役割を持たせる

ということです。

人に余裕がある時は、結構アルバイトスタッフさんであっても、

一人ひとりが平等に役割を持っているか…というと決してそうではなく、

「ベテラン」「仕事が早い」「素直」などの特徴があるスタッフさんに、

業務が集中していることが多々あります。

ただ、今回のようにギリギリの人数で運営を余儀なくされる時に、それを

やってしまうと、役割の多いスタッフさんは潰れます。。。

よって、店長や社員、または各部門のリーダースタッフが意識することとして、

一人ひとりに役割=守備範囲を分担させ、仕事量の最適化が必要ということです。

仕事を任せる前の準備

人に仕事を任せるのが苦手…という店長、社員さんには、ぜひ、

この仕事量の最適化ができているかを事前にチェックしてみてください。

見方のポイントはこの3つ

①部門TOPのリーダーが「単純作業」を受け持っていないか?

②ナンバー2以下のスタッフで「役割・守備範囲」が曖昧な人はいないか?

③メンバー全員が役割だけでなく、実際の仕事が存在するか?

この3つです。

よくありがちなのが、組織図の中の、あるチームに自分の名前はあるけど、

特に何か仕事がある訳でもなく、割り当てられたこともない…。

こんな状況になってませんか?

まず、店長や社員が仕事を任せるのは「その部門のTOP」だけです。

間違っても2位以下のメンバーに仕事を回さないでください。

それは社員であっても越権行為で、チームメンバーに仕事を頼むのは、

リーダーがやることで、リーダーにだけ社員は仕事を回します。

そこでリーダーには、「もう自分の中でハードルが高くなくなった仕事」

を2位以下のメンバーに任せ、自分は高度な仕事をするように、と

伝えるだけでいいです。

なので、Aという高度な仕事と、Bという少し難しい仕事、Cという簡単

な仕事があるとしたら、Aはリーダー自身がやり、Bは2位のメンバー、C

は新しいメンバーに任せるなど、チーム内で仕事の斡旋を行うイメージです。

これが、役割分担の正しい流れで、チームビルディングにおいて、小チーム

がいくつかお店に存在している利点です。

仕事を任せるを「命令」だととらえずに、「チームに依頼」していると考えて

みてください。

その時に、呼ぶのはそのチームのTOPであるリーダーで、受注したなら、どう

やってチーム内で回していくかはリーダーが決めるのです。

そこには、理にかなった流れしかなく、「言いづらさ」は存在しません。

近く、チームビルディングの記事を作る際には、もう少し、全体の流れも詳しく

書きたいと思いますが、、、

✖ 人に仕事を指示する。

◎ チームに仕事を依頼する。

だと考えてみてください。

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