叱る、注意することも、もちろん苦手な店長さんが多いと思いますし、
私もそうです。
でも、実はそれ以上に苦手なのが 褒める ことでした。
9割褒めて、1割だけ指導する
今回のテーマは、少し短めの記事になります。
なぜかというと、この後に書く理由で、日常的にできるようにならないと
何人ものスタッフさん全員のモチベーションを高くキープさせられない
からです。
まるで、呼吸をするように褒められる店長にならないといけない理由は
なぜか、、、それは、みんな褒められたいから です。
何なら極論を言えば、人は褒められたくて仕事をしていると言っても過言では
ありません。
承認欲求などという堅苦しい言葉を使わなくても、私たちが何かをするときに、
褒めを期待していないことってあるでしょうか。
例えば、お母さんであれば「炊事・洗濯・お掃除などの家事」や「育児」や、
「ご近所づきあい」など、日常的になってくれてるイメージあるかと思います。
お父さんであれば「仕事」「育児」「趣味の釣り」とか、お子さんであれば、
「勉強」「遊び」などなど。
これら、ある意味当たり前のように思える行動に、褒められたら嬉しい
という要素が存在しないものは無いと思いませんか。
逆にこれらの行動に対して「誰か注意してくれないかな?」と期待しているものが
あると思いますか。
指導や注意をされたい人などいない!
やる前から、指導や注意を求めて何かをスタートする人など、相当な
へそ曲がりか、全く知識の無いことをやろうとしてる人ぐらいでしょう。
これはカウンセリングの手法とも一致しますが、基本、人は共感してほしいか、
褒めてほしくて行動を起こします。
それはポジティブな行動でも、一見ネガティブだと思われる行動ですらそうです。
ネガティブな行動で言うと、「遅刻をする」「人の悪口を言う」などを例にとっても、
突き詰めて話を聞いてみれば、ほとんどの人には「言い分」があり、それを理解して
くれた上で、相談に乗ってくれる人を求めていることに気づきます。
「遅刻するな!」「人に迷惑をかけるな!」は正しいメッセージに思えますが、
ただ、モラルやルールを伝えているだけなので、「共感」してもらったとは、相手は
決して思わないでしょう。
褒める=相手に興味を持つ
よく、褒めるのが苦手という店長さんからの相談に
乗ることがありますが、少しヒアリングしてみると、実はその店長さんは
注意するのも苦手であることが分かる事が多いです。
共通している特徴は、自分のことで精いっぱいで、
相手のことや、することに注意が向かなくなっています。
特に相手に興味が持てないと、「変化」に気づくのが遅くなりますので、
容姿や表情、仕事の内容など、上司には気づいてほしい変化に気づかずに、
酷い時には、スタッフさん自ら、自分で自分のことや、仕事の変化をアピールしない
といけなくなり、対外、その状況では、もう「褒め」ても全然効果が発揮されません。
スタッフを見て回るクセを付ける!
アナタは店長さんなので、普段、誰よりも忙しい。
なので、あえてスタッフさんの仕事っぷりを見に行くことはなかなか難しく、
おそらく長続きしないでしょう。
なので、ここでおすすめするやり方は、ついでに寄るクセを
身につけましょう!
例えば、出勤したとき、休憩やトイレに行くとき、先に退勤する時など、
一直線に目的地に向かうのではなく、一人でもいいので、仕事中のスタッフに
挨拶に行くフリをして、観察することを意識してみてください。
そして、何か褒めポイントを無理やりでも探し、何でもいいので理由を添えて、
良いね!!と伝えてください。
それだけでいいんです。
その理由が相手のストライクゾーンの褒めポイントじゃなくても、プラスに
こそなれ、絶対にマイナスにはなりません!!!
もし、どストライクの褒めポイントを言い当てたら、うれしさがMAXとなり、
少しの苦労や、気分の悪さも吹っ飛んでしまうでしょう。
褒めらたい人ほど、人を褒めない
これも、相談にのった時に感じたことですが、店長さん自らが「褒められないと伸びない!」
と自負している人の方が、人を全く褒めようとしません。
心理学的なことは分かりませんが、人は自分を映す鏡だとよく言います。
全く褒めてくれない店長のことを褒めようとするスタッフなんていません。
だから、この「褒めポイント探し」の習慣が身に付けば身に付くほど、結局は、
自分にも「褒め」がかえって気安くなり、自分も含めて人間関係が円滑に
なって、やる気も維持でき、たまにもらう指導も、たった1割しか言われないから
こそ、効果的になるのでしょう!
人を褒めても、誰も損することなどありません!!
今日から、自分のお店をしっかりサポートしてくれるスタッフさん全員に興味を
持ち、「どこが今日の褒めポイントかな?」と通りすがりに探すクセを
身につけましょう!!
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