離職率を下げる方法② 役割を与える!

教育

前回『離職率を下げる方法①』では、採用から研修、そして定着について

社員やリーダー、先輩スタッフの意識すべきポイントを紹介しました。

採用からの期間でいうと、おおそよ一か月ぐらいまでの『新人研修』の

間を想定しています。

今回は、その続き、新人研修期間が終わり中堅と呼ばれる1年目あたりまで

の離職率の下げ方をご紹介します。

新人研修の修了面談をしよう!

①で紹介した新人マニュアルをもとに一週間から場合によっては一か月程度の

新人研修が終了し、チェックリストのほとんどに  マークがつく頃、

研修担当の先輩スタッフを交えて修了面談を行いましょう。

●先輩スタッフの教え方の感想。

●不安な部分。

●チャレンジしたいこと。

研修してくれた先輩スタッフへの感謝や、不安な部分を口に

させることで、改めて自分のこれからの課題を自覚させ、

今後どんな課題に取り組みたいか、どんな従業員

目指したいかを明確にさせます。

目標を明確にイメージさせる

採用に至るまでに経験したことは、みんな個人差があります。

一年目にはこれを目標に!と勝手に決めてしまうと、

モチベーションを下げる結果にもなるので要注意。

前職ですでに一部門の仕入れから始まり売上・利益管理まで任されていた

スタッフさんを、いつまでも新人扱いすると、宝の持ち腐れです。

よって、修了面談の時に、面接の時に本人がアピールしていた経歴や能力の片鱗を

感じる場面が確認できた場合は、その後の研修を飛ばすのではなく、少し高度な

目標を一年目に与えるなど、個々の能力に応じて臨機応変に変えていきましょう。

やりたい仕事ではなく、なりたい自分を描かせる!

明確な目標ができたら、次は、どの部門を担当させるかを決めます。

これは決して一人で何かの部門を任せるイメージではなく、既存の担当チームの

一員に加えるということです。

ポイントは、修了面談の時も同じですが、やりたい部門は聞かない

ということです。

もし、ある特定の部門の豊富な経験がある場合は除きますが、そうじゃない

時には、好き嫌いで担当を決めず、単純に、人が必要なチームに入れるようにしましょう。

優秀な人ほど、仕事を選びません!

これは経験上、ほんとうにそうだと思います。

真摯に仕事に取組み、チームでも個人でも成果を出せる人は、どんな仕事も楽しむことが

できます。

好きな仕事じゃないと情熱が沸かない

こんな言葉はただの甘ちゃんであり、こんなスタンスが続けられるはずがない。

どんな仕事にも、ハマる要素は必ずありますし、最初のうちはスキル不足なので、

できる仕事は小さい仕事か単純作業しかありません。

ただ、チーム内でのナンバー2や3の人や、チームリーダーがやっている仕事を

自然と見ることができるので、頑張れば、より高度な仕事を任されることも、

ちゃんと実感できるので、小さな仕事にも不満が貯まりません。

チームリーダーとの顔合わせ

参加するチームが決まったら、そこではチームリーダーとの簡単な

顔合わせを行いましょう。

この時間は、チームリーダーが自分の部門を近い将来にどうしたいのか

などの大きな夢と共に、中期・短期的にやりたいことを語るのが良い

でしょう。

一緒に働く仲間の志が高いことを知れば、さらにモチベーションが上がることは

間違いなしです!(^^)!

業務日誌と数値管理を使ってフィードバック!

さあ、あとは最後の仕上げです。

チームリーダーやナンバー2,3の先輩スタッフと新人メンバーは、毎日必ず

会うわけではありませんし、一週間会話ができないメンバーもシフトによっては

ざらに居るのが自然です。

そんな中で、いかにモチベーションを維持、または上げていくかのポイントは、

●業務日誌

●数値管理

このたった2つの帳票でクリアできます。

まずは 業務日誌 ですが、これは大学ノートで十分で、

チームメンバーが担当業務の何ができて、できなかったかや、

明日のメンバーに引き継ぎたいことの説明や、やってくれた仕事

に対してのフィードバックなどの 報告・連絡・相談 が

本来の役割です。

そこに、前日までの売上と、予算を記載し、達成率を把握する 売上管理

が加われば、ほぼ100点のコミュニケーションツールのできあがりです。

褒める時は 数字 ➡ 売り場 の順番で!

業務日誌 と 売上管理 の2つの帳票がそろって初めて可能にできるのが、

効果的なフィードバック です。

人は褒められればうれしいですし、注意されればムカつく生き物ですが、

実は褒め・注意をそれぞれ最大限のインパクトを与える順番が、

数字(データ)を説明 ➡ 売り場(展開) 

一緒に確認 がもっとも効果的!

ちょっとボケちゃいましたが、野村克也監督も良く口にされていた

この名言が、人を育てる上で、とっても役立ちます。

もし、売り場を見る ➡ 売上を見る

の順番で指導をしようとすると、売り場が汚いにの打ち上げた高い

時などの(勝ちに不思議の勝ちあり)の時に、何と伝えて良いか

分からなくなります。

仕事の目的は 売上を作る ことであって、

綺麗な売り場を作る ことはとても大切ですが、

それは一つの 手段 にすぎません。

なので、必ず売上を見てから、一緒に現場に行き、ここが良い、これは

直した方が良い・・・などの相手がちゃんと腹落ちして次回につながる

モチベーションが持てるような、効果的なフィードバックを行いましょう!

そして、特に業務日誌が活発に 褒め と 指導 で溢れるとき、

チームの結束は強まり、各々が成長を感じる達成感を得られることで、

さらに離職率が下がる=定着率が上がる=モチベーションが上がること

でしょう。

       

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